フリーランスになると、名刺を自分で作る必要がありますが、ずっと会社員だったので、「そもそもどんな情報を載せればいいの?」というところでまず立ち止まってしまいました。
ネットで「フリーランス・名刺」とかで検索しまくりましたが、どっちつかずな情報も多くてよくわからない……。
そこで参考にしたのが、これまで実際に名刺交換したフリーランスの方の約30名分の名刺。(職種はクリエイター系が多め)
ネットの情報+実際の名刺の両方を踏まえた上で、「私はこうしましたよ」というのを一例として載せたいと思います。
(名刺が100枚160円〜作成できる印刷会社さんも見つけたので、そちらも合わせてご紹介します)
※2019年3月:加筆修正
全体的な修正と、「名刺に個人情報をどこまで載せる?」「詳しいプロフィールも入れた方がいいの?」を追加
メールや住所はどうする? フリーランスの名刺に載せる情報について
氏名・ペンネーム
ペンネームはないので、本名を載せました。
ペンネームの場合は本名も併せて記載する場合が多いようです。
屋号・肩書き
屋号=個人で活動するときの会社名みたいなもの。私は屋号はつけていないので、「ライター」とだけ書いています。
メールアドレス(Gmail or 独自ドメイン)
フリーランスのメールアドレスでよく話題にあがるのは、Gメールと独自ドメインのメール、どっちがいいか? ということ。
ネット上では、私が見た限りでは「フリーメールよりも独自ドメインの方が良いでしょう」という意見が多かった気がします。
Gメールが駄目な理由として多く挙げられていたのは、以下の二点。
- 「独自ドメイン=必要経費」そこにお金をかけられないのはプロとしてどうなのかと見られる
- フリーメールだと迷惑メールフィルタにかかって届かない可能性がある
ですが、会社員時代にお仕事でご一緒したフリーの方々の中には、有名な方でもGメールアドレスや、プロバイダのメールアドレスを使っている人はいました。
皆さんクリエイターだったので、実力ありきということもあり、メールアドレス一つでプロ意識云々、という世界ではなかったのかもしれません。
迷惑メールフィルターにかかってメールが届かない、というトラブルも、少なくとも私の周りではありませんでした。
TwitterのDMやFacebookメッセンジャーでやりとりすることも多かったので、そもそもメールを送ったことがない方も多くいます。
私の場合はと言うと、当ブログで独自ドメインをとっているので、追加費用無しでメールアドレスを作成することもできました。
ただ、つい先日、サーバー容量がぱんぱんになってしまって、サーバーのお片付けに手間取ったということもあり、Gメールにしました。
お堅めの会社とやりとりをすることが多い場合は、独自ドメインの方が無難かとは思います。
ご自身のお仕事内容に合わせて作成ください。
SNSアカウント
Facebook、Twitterを入れました。
写真家さんやデザイン関連の方で仕事用のアカウントがある場合は、Instagramを入れてもいいかと思います。
個人ブログ・Webサイト
あれば載せておきましょう。
特に、ライター志望で実績が少ない方には、ブログ作成を強くお勧めします。以前ポートフォリオを見せたときに
「メディアに載ったものは編集が入っているから、実際にどのくらい書ける人なのかがわかりにくい」と言われたことがありました。
「外部媒体での執筆実績>個人ブログ」と思っていたので、目からウロコでした。実際の文章力はこんな感じですよ、というのを示すためにも、ブログは作成しておいた方がいいかなと思います。
住所
フリーランスだと自宅が仕事場なので、自宅住所を載せるべき……?! と迷いましたが、載せませんでした。
女性の一人暮らしは特に、個人情報は載せない方がいいと思います。
いただいた名刺を見てみても、男性は住所が載っていることもけっこうあるのですが、女性で自宅を仕事場にしている方の名刺には、住所は載っていないケースの方が多かったです。
電話番号
手元の名刺を見ると、住所よりは載せている人が多いかな、といった印象でした。
私個人としては、電話でのやり取りをあまりしたくないので(言った/言わないを防ぐためにも)、電話番号は載せませんでした。
電話で連絡を取るケースが何度かあり、仕事専用の番号が欲しかったので、「SMARTalk」(iOS/Android)というIP電話のアプリで050番号を取得しました。(名刺には載せていません)
アプリを入れるだけで無料で番号が取得できるので便利です◎
名刺に個人情報をどこまで載せる?
住所と電話番号については、載せるかどうか迷いました。
ですが、実際に仕事を受けることになれば請求処理などの際に住所や電話番号を公開することになるので、「気軽に配る用(個人情報なし)」「お客さん用(個人情報あり)」で2パターン作成しても良いと思います。
詳しいプロフィールも入れた方がいいの?
ネットで色々と検索していると、「名刺をポートフォリオとして使うべし!」みたいな記事がありますし、裏面にびっしり細かいプロフィールとかキャッチコピーが入っている名刺や、二つ折りのカード状になっているものを見かけることもあります。
この辺は好みにもよるのですが、私はなるべくシンプルにしたかったので、裏面に簡単なプロフィール、興味のあるジャンル、WebサイトURLのQRコードを掲載しました。
正直これでも、「書きすぎたな……」と後悔しました(笑)。
フリーになったばかりの頃は名刺にそこまで情報を盛り込む必要はなかったな、と個人的には思っています。
活動を進めていく中で興味が移っていくこともあるので、専門分野がガッチリ決まっていない段階で細かいプロフィール書いてしまうと、頻繁に作り直すハメになります……。(私も一回、配り切る前に作り直したことがあります)
いよいよ作成! 100枚160円〜で作れる「マヒトデザイン」
ここからは実際に作成する流れをご紹介していきます。
「名刺 作成」で検索すると色々な印刷会社が出てきますが、100枚160円から作成できる「マヒトデザイン」さんが私が見た中では最安だったので、そちらで作成しました。
▼マヒトデザイン
(ちなみにこれ、宣伝記事じゃないですよ……念のため)
デザインについては、サイト上でも作成可能ですが、一から自分でデザインしたかったので、Illustratorで作成しました。
マヒトデザインさんのサイトに専用のテンプレートがあったので、そちらをダウンロードしてデザインを作成します。
イラレがない方はパワーポイントでも作成可能です。
オンデマンドとオフセットの違いは?
基本は「オンデマンド」を選べばOKです。
専門的な説明はあまり意味がないので省きます。気になる方はググってくださいませ。
名刺でオフセットを選ぶケースがあるとしたら、「特色(ロゴなど、ピンポイントでこの色! というのが決まっている)」を使う場合でしょうか。
フリーランスの場合はロゴがあっても「特色」であるケースは少ないと思いますので、オンデマンド一択で問題ありません。
紙を選ぼう
どんな情報を載せるが決めて、デザインも作ったら、まずは紙を選びます。
一番安いのは「上質紙 180kg」。ごく一般的に名刺に使われる紙です。
紙にこだわりがない、まずはお試し……ということであれば、こちらで十分です。
しかし私はデザインをシンプルにする代わりに、紙にこだわろうと思っていたので、用紙サンプルを取り寄せました。
もっと色々な種類の紙が選べたり、型抜きなど加工ができるところもあります。
デザインにものすごくこだわりたい場合は物足りないかもしれません。
ですが、私の場合は、シンプルなデザインで良かったのと、マヒトデザインさんが群を抜いて安かったので、こちらにしました。
私が選んだのは、程よく質感があって、紙の厚みもしっかり目にある「ヴァンヌーボ 195g」。
上質紙より少し高めの紙です。
紙によって、色の見え方や手にしたときに受ける印象がかなり違います。
用紙サンプル取り寄せは無料なので、仕上がった時にイメージが違う……とがっかりしないためにも、取り寄せをおすすめします。
いざ入稿!
紙を選び枚数を選んでカートに入れたら、データを入稿します。
マヒトデザインさんは、お安い分データチェックや試し刷りはなく、 入稿したものがそのまま反映されるので、
- 内容に間違いがないか
- イラレの場合は、テキストのアウトライン化(※1)がしてあるか、画像配置が「埋め込み」になっているか(※2)
- パワーポイントの場合はPDF化しているか
というのに気を付けましょう。
※1テキストのアウトライン化
全選択して、書式>アウトラインを作成、でテキストデータがアウトライン化できます。
アウトライン化すると、テキストとして編集(文章の変更)ができなくなるので、アウトライン化する前のファイルもバックアップとして保存しておきましょう。
※2画像配置が「埋め込み」になっているか
イラストレーターで画像を埋め込む方法
翌日には完成品が到着! 早くてクオリティも◎
入稿したその日に出荷連絡がきて、翌日には届きました。
あまりの早さに驚きました。さて、完成品は……?
うん、デザイン通り。全く問題なし!
料金の内訳はこちら。
名刺(ヴァンヌーボ 195kg・表クロ/裏クロ・100枚・当日出荷):587円
郵送費(ネコポス):260円
→計:847円
同条件で他の会社で見積もったところ、どこも送料抜きで1,000円以上だったので、
ダントツの安さだと思います。
しかも、「今製作中です」「発送しましたので追跡番号送ります」「ポストに投函しました」と、きちんと作業の進捗連絡もメールで来ます。
安かろう悪かろうじゃなくて、きちんとしているなぁと。
また次回もこちらで作成しようと思います。