ブログはコレクション

運営している純喫茶Webマガジン「てくてくレトロ」の記事を書いている時にふと、「訪れた店を書き留めたいこの気持ちは多分、収集癖みたいなもんなんだろうな」と思った。

私はあまり物を集める趣味はないのだけど、いろいろな場所(主に喫茶店)に行くのは好きで、それを書き留めるのはコレクションしている感覚に近いのかもしれない。お店をそのまま持ち帰るのは無理だし、たとえばそのお店が何かしらのグッズを作っていたとして、そういったものを収集するのは、なんだかちょっと違うのだ。あぁでも、ショップカードは収集してるか。

あの店に行こう、と考えるのも楽しいけれど、どんな風にブログに書こうか、と考えるまでがワンセットで楽しい。

自分で整えた場所(ブログ)に、お店の写真、料理の味やその時感じた気持ちなどを、書き留めるのが楽しい。もしインターネットがない時代に生まれていたとしたら、スクラップブックを作っていたんだろうな。ネット上に文章を置くことでたくさんの人に見てもらえるし、そこにリアクションをもらうのはすっっっごく嬉しいことだけど、根っこの部分にあるのは、お気に入りのお店をまとめた自由帳を後で自分で見返してニマニマしたい、というめちゃくちゃ個人的な動機だ。だから書き留めるのは、自分の琴線に触れるものだけ。美しいと思うものだけ。

PV数、SNSでシェアされた数、いいねを押された数。より大きな数字が得られるものが価値があるとされるし、その考えはある種正しい。
けれど、眺めるだけで嬉しい気持ちになるようなものや、心が震えるもの、それは私にとっては、価値のあるものだ。

数字にまみれて生きているとたまに忘れてしまう。だから今、書き留めている。これもコレクション。