こもる日々

ここのところ、取材がないので家にこもる日々を送っている。テレビをつければ、不要不急の外出は控えよ、大規模イベントは中止・延期せよ、との報道。元々家で仕事をすることも多いので、家で過ごすのはそこまで苦ではないけれど、若干気詰まりではある。

仕事以外に、家で何をしているかというと、だいたい本を読んでいる。学生のころはよく小説を読んでいたけど、社会人になってからはビジネス書ばかりになって、最近また小説を読むようになった。直近で読んだのは、古内一絵さんの『マカン・マラン』シリーズと、村田沙耶香さんの『殺人出産』。
一時期電子書籍を買っていたけれど(そして今も買うけど)、紙の本はいいな、と改めて思う。じかに触れられるもの、形あるものはやはりいい。手触りや実感、といったものに飢えているのかもしれない、なんて。まぁ単純に、iPadの画面だと目が疲れるというのもある。ブルーライト、なるべく浴びたくない。

人混みは避けたいけど気晴らししたい時は、近所のカフェに行く。カウンターにびっしりと古本が並ぶ、めちゃくちゃ入りにくい雰囲気のお店。でも、入ってしまえばなんてことはない、ふつうのカフェだ。静かで、すこし古い匂いがして、落ち着く。注文を済ませたあとは、お店の人が放っておいてくれるのもいい。この間は、古本の中にあった、吉田秋生さんの古い漫画を半分くらい読んだ。また今度、残りの半分を読みに行こう。

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明確な誰かに、何かを、声高に叫ぶことに、食傷気味。単純な疲れか、諦めなのか、年を取ったからなのか、一時的なものなのか、わからないけど。具体的かつ直接的な表現は、諸刃の剣。誰も傷つかない言葉なんて存在しないし、何を書いても自らが削られるのには変わりないんだろう。ただ少なくとも、「どこまで削るか」は自制しないといけない。何を言って何を言わないのかも。

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今日は、確定申告が終わったので、久しぶりにゆるりとブログでも、と思い、筆を取った(もとい、キーボードに指を置いた)のだけど、何の実もない記事になったな。まぁいいか。用事を済ませに、そろそろ出かけようと思う。それでは。