何度も読み返したくなる、人生を変えるビジネス書3選

  • 2018.04.07
何度も読み返したくなる、人生を変えるビジネス書3選

「本は人生を変えると思いますか?」

あえて「NO」と言おう。

本そのものが、人生を変えてくれるわけではない。

ただ読むだけで、人生が上向き・バラ色・右肩あがりになるような本なんて、存在しない。

冒頭の問いは、言い方が少し適切ではなかったかもしれない。

では、この質問はどうだろう。

「本には人生を変える力があると思いますか?」

 

本が好きだ。

もし一冊も本を読まなかったら、全く違った人生を歩んでいたんじゃないか。

平常な心を保って、今日を生きて、明日に向かって歩みを進めようと前向きに生きているのは、本を読んできたからなんじゃないか。

そう思うくらい、本に書かれた言葉に励まされ、救われてきた。

ビジネス書を中心に、本をよく読むが、ほとんどが、一度読んだらそれで終わりで、処分してしまう。

でも中には、ずっと手元に置いておいて、何度も読み返してしまうものもある。

これまで読んできた本の中から、何度も読み返してきた、そしてこれからも何度も読むであろうお気に入りのビジネス書を、3冊紹介したいと思う。

『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』(四隅 大輔さん)

「ノマド」の先駆けであり、15年間会社勤めをした後、ニュージーランドに移住した、四隅さんの著書。

「釣りが大好きで、ニュージーランドの湖畔に住み、毎日釣りをして暮らしたい。」
これだけ聞くと、何を夢のようなことを、と思ってしまいそうになるが、四隅さんはそれを現実のものとしている。

もっといい家に住めるようになりたい。
大人なんだから、ブランド物も持ってみたい。
人脈も大切。飲み会にはとりあえず顔を出そう。
稼げるようになりたい。賞賛されたい。成功しているように見られたい。

こんな風に、欲にまみれていろんなものをかき集めていた頃。
それが正しいことだと、頭では思い込んでいた。

それなのに、この本を手に取ったのは「自分が本当に求めているのは、これじゃない」と心のどこかで違和感を感じていたからだろう。

誰もが知る大手企業に勤めていて、何不自由なく生活できている。

一般的に見たら、自分は「うまくやっている」部類に入るのかもしれない。でも、なんだか違和感を感じる。

自分は三角なのに、四角い枠の中に無理に収まろうとしているような、居心地の悪さ。

私はずっと、そんな感覚を抱えていた。
そして、会社員という大きな重りを手放すことにした。

今の自分は、抱え過ぎていないだろうか?

そう振り返りたいときに、読み返す一冊だ。

『たった一人の熱狂』(見城 徹さん)

幻冬舎の社長である見城さん。
何としても一緒に仕事をしたい! と惚れ込んだ有名作家たちにおこなった、クレイジーな編集者時代のエピソードの数々に、まず度肝を抜かれる。

本や記事が出たときには、どんなに短いエッセイでも、長編小説でも、必ず発売5日以内に読み、熱烈な感想をしたためた手紙を送り続けたこと。

50本のバラの花束を持参し、作家本人の前で、作品を全文暗誦しようとしたら、作家が「わかった。もういい。お前と仕事をするよ」とついに折れた話。

寝食も忘れ、昼夜問わず仕事にのめりこむという姿勢が描かれている。

自分が心の底から面白いと思えるものに、熱狂しのめり込む。

どうやってそれを見つければいいのか?
私はずっと、考えていた。

たとえば、私は本が好きだ。
好きな作家の本をどさっと大量に置かれ、「好きなだけ読んでいいよ。読んだ時間のぶんだけ、お金もあげるよ」と言われたら、「え、いいんですか?! ラッキー」と嬉しくてたまらなくて、夜通しずっと読み続けてしまうだろう。

もし本が嫌いな人が同じことを言われたら?

「うわぁやりたくない……でもお金がもらえるなら、まぁやるか」という気持ちに、おそらくなるだろう。

でもその人がもしゲームが大好きで、ゲームで同じことを言われたらきっと嬉しくなって、時間を忘れてゲームに没頭してしまうと思う。

仕事に熱狂し昼夜を問わず働く人のマインドは、きっとこれと同じだ。
仕事だから、やるべきだから、やっているんじゃない。
やりたくてたまらないから、勝手にやっているのである。

天職と出会いたいのなら、自分の内なる声に耳を澄まさなければ駄目だ

本の一節には、そう書いてある。

私は自分の内なる声を無視し続けて、世間体を気にしてばかりで、さほどやりたくもない仕事をずっと続けてきたクチだ。

昼夜を問わず、寝食も忘れ、没頭できるもの。
それは、自分の中に、確かにあった。
これからは、それだけに時間を使いたい。そう思って、会社を辞めた。

自分が一生をかけてもいいと思える仕事を見つけたい。
そしてそれに、私のこれからの時間を、人生を、すべての力を注ぎ込みたい。

そんな熱い気持ちになれる一冊だ。

『半径5メートルの野望』はあちゅうさん

女性作家のビジネス書は女性向けのキラふわゆる〜という感じのものが多いが、これは実に骨太な内容。

華やかな経歴、美食や旅行の様子をSNSにUPする彼女は、よく知らない人からすると、「キラキラ女子」的な印象があるかもしれない。

そんな内容を期待してこの本を読んでしまったら、カウンターパンチをくらったような衝撃を受けるだろう。

マグマのように煮えたぎる中身を切り出して、まとめ上げたような一冊だ。

はあちゅうさんの表面的な印象は本当に表面に過ぎなくて、彼女が何冊も本を出していて、メディアに出演し、その一挙一動に注目が集まるのは、紛れも無い彼女の実力なんだと思う。

おこがましいことだが、私はひそかに、彼女にずっと「嫉妬」の念を抱いていた。

私は、文章を書くことが好きで、それを生業にしたいと、本当はずっと思っていた。
それなのに、安全な場所から出たくない一心で、その気持ちにずっと蓋をして、気づかないふりをしていたのだ。

華やかな経歴を歩みながらも、「自分は作家として成功するんだ」とぶれない芯を持ち、着実に欲しいものを手に入れていくはあちゅうさん。

テレビのコメンテーターをやめたのも、本業の書く仕事に費やす時間を増やすためだったと、何かの記事で読んだことがある。

ただ有名になりたい、お金を稼ぎたいだけだったら、テレビの仕事を選んだほうがいいはずなのに。

私は、そんな彼女のブレない姿勢に、憧れるとともに、嫉妬を抱いていたように思う。

世の中に誇れるような大きな実績がなくても、自分自身が、自分の人生に誇りを持っていたら、それは、勝者の人生だと私は思います。
ただ、その誇りは努力と葛藤からしか生まれないとも思っています。

本の「はじめに」には、そう書いてある。

自分が自分の人生に、誇りを持てるような生き方をしたい。

疑問を持ちながらも、現状に甘えている自分に、果たして誇りが持てるだろうか?

行動が伴わない嫉妬は、ただのひがみだ。

「やらなかったこと」で後悔することほど、後味の悪いことはない。

そう思って、「書くこと」を仕事にすると決めた。

自分自身の人生に誇りを持ちたい。
ゆるんだ気持ちに喝を入れたい。

そんな気持ちになれる本だ。

本を読まなくたって、生きていけるけれど

あなたがこの三冊を読まなくたっていい。

むしろ、読みたくなければ、本なんて読まなくたっていい。

本を読まないことが悪くて、読むのがえらいなんてことはない。

それでも、私は本を読む。

毎日が忙しく流れていく中で、自分の位置を確認したい時、向かう方向はこちらで合ってる? とふと立ち止まる時。

そんなときに、ページをめくりたくなる本があるだけで、人生は少し豊かになると思う。

あなたが、何度も読み返したくなるような、最良の一冊と出会えますように。


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